避難の子たちがクリスマス会、母親たちの交流の場にも/横浜

投稿者:torikky|2011年12月19日17:55

 東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の被災地から県内に避難してきている家族のためのクリスマス会が18日、横浜市戸塚区の男女共同参画センター横浜で開かれ、大きなケーキを手作りした。不慣れな町で避難生活を送る子どもたちのためにと、「守りたい・子ども未来プロジェクト」が企画。親たちにとっても避難者同士の交流の機会となった。

子どもたちは細長く切ったケーキ生地に生クリームをたっぷりぬると、イチゴやバナナ、何種類ものチョコ菓子でデコレーション。その生地をロールケーキのようにつなげて一つの大きな円を作ると、さらに生クリームとトッピングで飾り付け、直径約40センチのケーキを完成させた。

皆、「上手にできた」と大はしゃぎ。皿に取り分け、フォークでたっぷりすくって口に運ぶと、思わず満面に笑みがあふれた。

福島市から避難している児童(11)は「5月の運動会も震災でできなくなっちゃったから、クリスマス会はうれしかった」。仕事のため福島に残る父親とは、月に一度ほどしか会えなくて「寂しい」と言うが、「きょうは新しい友達もできた」とにっこり笑った。

親たちも、避難生活での不安などを互いに話し合っていた。福島県相馬市から長男(4)と避難している女性(27)は「当初は家に引きこもってしまい、友人を作るのも大変だった。同じ境遇の人に会えて、『一人じゃないんだ』って思えてうれしい」と話していた。

ソース元:カナロコ

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